すっくんです。
突然ですが、皆さんはシェイクスピアの作品を読まれたこはありますか? 私はないんですよね~にわか読書家なので。 ロミオとジュリエットを映画で見たことがあるくらい。なので今回紹介する本を本屋で見かけたときもタイトルの意味することを全く分かっていませんでした(^^; 『マクベス』!これがシェイクスピアの作品だったんですね~!
そしてこの『マクベス』をなぞらえて描かれるお話が【未必のマクベス】!『マクベス』を読んでいない暇すぎ店長が読んで楽しめたのか?
そうなんです!『マクベス』読んでなくても大丈夫!とても面白いので以下目を通して頂いて、ご興味があればぜひ読んでみてください!
【未必のマクベス】あらすじ
早瀬耕さん/著【未必のマクベス】はサスペンス、ミステリ、恋愛のジャンルに分類されるでしょうか。
IT系企業大手のプロトコル社に努める「中井優一」が主人公です。大企業ならではの出世争いや社内派閥の話なども冒頭にはちらほらあり、「中井」はいわゆる有能な二枚目という印象です。交通系ICの営業をしている中井は東南アジアを中心に日本と海外を行ったり来たり。ある日、「中井」はバンコクでの重要な案件を任され、この商談を見事に成功させます。 祝勝会というのでしょうか、同行していた同僚の「伴浩輔」とともにバンコクからの帰国の予定を1日ずらし、澳門へと向かいます。そこで出会った「娼婦」に言われた言葉をきっかけに「中井」の運命は大きく動き始めます。
その後、「中井」はプロトコル社の香港子会社の代表に就任します。ここから、自分の勤め先企業のダークサイドに転げ落ちるようにどんどんはまっていってしまうのですが、さらに!「中井」が高校時代から思いを寄せていたヒロイン「鍋島」が思わぬ形であらわれ…
読みどころ
自分が勤めていた企業が実は大きな「闇」を抱えており、これは高校卒業以来会うことがなくなっていた自分の思い人と大きく関わっていたこと知ったときから、「中井」はなんとも数奇な運命をたどることになるのです。ヒロイン「鍋島」を追いながら、自分の勤め先企業に立ち向かっていく、戦っていくのです!
大企業の大胆な暗躍とスリリングな展開
読みどころの一つがまさにこの会社員 VS 大企業というスリリングな展開です!とはいっても中井があからさまに反旗を翻すわけではなく、あくまで従順な社員を装いながら、企業の闇を暴く≒「鍋島」を見つけようとします。
中井は香港子会社の代表に就任しましたが、彼のデスクは常に盗聴されていたり、企業からの監視役がひっそりと配置されていたり、「鍋島」は整形手術をして別人になりすましていたりなど、スパイ映画のような展開もあり、どんどん読み進めていけます!
ミステリ?いやいや!これ純愛小説です!
先にふれましたが、主人公の「中井」は高校時代の同級生「鍋島」にずっと惚れています。高校卒業してから会ってもいないのにそれこそずっとです!
”けれども、ぼくは、それ以来、鍋島のことを忘れた日がほとんどない。彼女を思いださなかったのは、インフルエンザで寝込んだときと、パソコン通信が繋がらないマチュ・ピチュに旅行したときの十数日くらいだと思う。予備校のパソコン室でログインIDを与えられて以来、大学でも、就職後も、ぼくのログインパスワードは鍋島の名前にいくつかの数字や揮毫を組み合わせたものだった。ぼくは、毎朝、昼休みの後、会議の後、仕事が終わって自宅のパソコンを開けるとき、そのたびに”fuyuka”とキーボードに入力して、彼女を思い出す。”(未必のマクベス 本文より)
上☝読んでください!「中井」のパソコンのパスワード好きな女性の名前なんですよ!見る人によっては気持ち悪がられますかね?(笑)
それでも過去の恋が空白を経て現在に現れる。さらに当人たちは当時の愛情をそのまま持ち続けているゆえに悲劇のへの階段を上っていってしまうのです。
まとめ
ちょっとごちゃついてしまいましたが何となく雰囲気伝わりましたでしょうか?(^^; 私は「マクベス」を読んだことがない、というのは先に書いたとおりなのですが、『未必のマクベス』のなかに「マクベス」についての内容補足も少し含まれておりますので「マクベス」読んでなくても楽しめます!
ただ、『未必のマクベス』を読んだ後で、某YouTuberさんの「マクベス」解説動画を見たのですが、この動画見た後で『未必のマクベス』読んだほうがよかったな~と思いました(笑)
どちらも素晴らしい作品なので気になる方はぜひ読んでみては?