すっくんです。
「バスケットは好きですか?」 漫画好きなら知っている人も多いのではないでしょうか?
そうです!バスケット漫画の金字塔「SLUMDUNKスラムダンク」の有名なセリフですよね!私もバスケット大好きでもちろんこの漫画も大好きです!
しかーし!!本当に面白いバスケット漫画はまだまだある!その中で私がおすすめするのが【あひるの空】なんです!!
【あひるの空】は「週刊少年マガジン」で2004年から連載されている”高校バスケットボール”を題材にした漫画です。2019年6月までに51巻までコミックスが発売されており2020年時点で累計2400万部を売り上げております。同年からアニメ化もし、名実ともに大人気漫画となりました。私は連載当時からコミックスを買って毎回楽しみにしていたのですが、ここ数年は休載が続いており、同社としては続きはまだかまだかとやきもきしているところです(^^;
【あひるの空】は高校バスケの華やかな部分よりも、泥臭いリアルを描いた漫画だと思います。この記事で少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
あらすじ
主人公は神奈川県の九頭龍高校(通称:クズ高)に通うことになった「車谷空」。高校1年生にして身長約150cm(作中で少し身長伸びますので”約”)という低身長がコンプレックス。元女子バスケットボール日本代表の選手だった「空」の母は彼が幼いころに重い病気を患い、住んでいた長野県を離れ神奈川の大きな病院に移ります。このときに「空」は母とある約束を交わします。
”高校でインターハイに出場するくらいすごいバスケの選手になったら会いに行っていい?”
重病で今までどおりの生活を送ることが難しい母は自分が「空」の重荷になることを嫌い神奈川への転院を決めたのですが、この約束を承諾する。(”そんなの、一生会えないよ”と言いながらもすごくうれしそうなのが、グっときます!)
その後高校生になった空は、インターハイ出場を果たしたときにすぐに母に会いに行けるように神奈川の高校を受験し、九頭龍高校バスケ部に入部するのですが、そこは不良の溜り場だったのです!
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不良のバスケ部先輩たちを説得しクズ高バスケ部のインターハイ出場を目指す「空」の物語が始まります。
読みどころ
不良学生が集まる部活動で全国大会を目指す、という内容は割とありふれていると思われるかもしれませんが、【あひるの空】はそれだけではありません。
クズ高バスケ部の奇跡の出会い
クズ高バスケ部の主力メンバーは次の通りです。
・車谷空
身長150㎝のスモールプレーヤー。小柄を生かした素早いドリブルとドライブが得意。元女子日本代表の母親譲りの3ポイントシュートが最大の武器。
・花園千秋
空の1年先輩で最初の理解者。長身と恵まれた体躯に、他校からも一目おかれるパスセンスがある。
・花園百春
千秋の双子の弟。高校トップクラスのジャンプ力で”高さ”で右にでるものはいない。しかし絶望的にシュートが入らない。リバウンド力に定評があり、空の3ポイントシュートは百春がいることで精度が増す。
・夏目健ニ(通称:トビ)
空と同級生。中学時代に名門高校からスカウトがあったほど実力者。クズ校のスコアラー。素行不良だが困ったときに最も頼れる選手。
・茂吉要(通称:モキチ)
同級生の空とは対象に2メートル近い長身とそこから繰り出される精度の高いフックシュートが武器。一時バスケットから退いていたが、空の勧誘もありクズ校でバスケを再開。スタミナに難あり。
この5人がコートにそろった時のクズ校の爆発力は県代表クラスの強豪校をも圧倒します。彼らはそれぞれが特筆した特技をもっていると同時に大きな欠陥も持っています。
空は身長低いし、千秋はあきらめ癖がついてるし、百春はシュート入らないし、トビは性格に難ありだし、モキチは体力ないし・・・(笑)
ただこの5人が組み合わさることで、それぞれの欠陥を補いながら長所が活かされあうのです!この爽快感!と普段仲良くもない彼らの連携されたプレーを見るのがとても気持ちがいい!
”敗戦”という結末が既に決まっている
これはですね、いわゆる読者の考察とかではなく、作中の途中で、明確に”敗戦”に向かうまでのストーリーであることが明かされているんですね。このようなやり方は、少なくとも私の知る漫画ではありません。
犯人が最初にわかっている古畑任三郎みたいなことかな?
当時はこの作者の意向をめぐって編集側と作者がもめていたというような話も聞きます。ただ、私はこのやり方嫌いじゃないです!最終戦はどうしても”敗ける”とわかったうえで読むのでわくわく感は少なくなるのかもしれないけれど。それでも今読んでいるいわゆる”敗戦”にいたるまでの話はこれまでのスポーツ漫画にはない、なんとも言えない読み味があります。
なんというんだろう。空達の普段の学生生活の描写一つとっても何か哀愁を感じるような。先にふれましたが、主力5人の出会いは運命で、それは、この中のだれが欠けても生み出せなかったチームとしての強さであり、だとすれば一年先輩である花園兄弟が卒業してしまったら...”このチームの強さは見る影も無くなってしまう”ということなのです。これは本人たち5人もどうやら気づいているようで、「監督、自分たちに先(未来)があるなんて思わないでください」なんて言うんです。そこへきて読者は彼らが最も大事な試合で”敗ける”と知っているからこそ、登場人物たちがいかに一日一日を大事に、そして、このメンバーでプレーできる日々を大事にしているかが感じられるのです!
まとめ
いかがでしょうか。途中でラスボスに負けることが明かされてしまう漫画。ただお伝えしたとおり面白いです!競合チームらも個性的でかつそれぞれにドラマがあるので飽きません。まだ日本ではマイナースポーツ?よりのバスケットボールの高校生のリアルが詰まった漫画だと思います。漫画苦手な人も今放送中のアニメからでも視てみてはいかがでしょうか?