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風の酒を、飲もう【風のマジム】

久しぶりの投稿となってしまいました暇すぎ店長すっくんです。

さて、最近すごく厚くなってきました。こんな時は仕事終わりに冷たいビールでも、く~っと飲みたい!ただそれも満足に許されない今日この頃でございます。少しずつコロナウイルス対策も緩和されてきたけどね、、、それでもまだ自粛ムードはぬぐえません。大事なことだけどね!あんまり気にせず飲み歩いてる人が身近にいたらどうなんだろう?とかやっぱり思うし!

でも本当なら大好きなビールを上野あたりで昼から飲んでたい(笑)

何ならビアガーデンの季節だし(笑)

でも今年はまぁ我慢の年かな(^^;

それでも皆さんいかがでしょう?きっとお家で晩酌の機会は増えたのでは?なんなら”ZOOM飲み”なんて新しい楽しみ方もできたみたいですし。ここはひとつ新しいお酒との出会いを楽しむのもいいですよね!

ということで今日は【風のマジム】という本のご紹介です。つい最近この本を読み終えた私は、いつもビールしか買わないのですが、”ラム”というお酒にチャレンジしようかなと本気で考えております!みなさんもこの本を読んだら同じ気持ちになるはず!

あらすじ

【風のマジム】は”原田マハ”さんが著者の いわゆる”働く女性のものがたり”でとても元気になれる小説です。

主人公は”伊波まじむ”という20代社会人3年目の元気はつらつな女性。沖縄県那覇市の実家である豆腐店は地元では大人気。創業者である祖父と父は早くして他界したが、母と豪快且つ酒飲みのおばあ(祖母)に強く育てられ、いずれは実家の豆腐店を継ぐことを願い地元大手企業で派遣社員として働いていた。

実家を継ぐこと以外は特に目的もなく派遣の仕事を続けていた「まじむ」は毎晩仕事終わりに自宅近所の劇場内にある行きつけのBARで「おばあ」と一杯お酒を飲んでから自宅の食事にありつくのが恒例となっていた。このBARには優しくイケメンなバーテンダーの吾郎さんもいることだし。ある日また「おばあ」とお酒を飲みにBARに行くと、この日「おばあ」は”ラム”を飲んでいた。風が育てた酒だという「おばあ」に勧められるままにラムを飲んだ「まじむ」はすぐにこのラムの虜になってしまう。

サトウキビの廃糖蜜または絞り汁を原料として作られる蒸留酒である。サトウキビに含まれるショ糖を酵母でアルコール発酵させてエタノールに変えた後、蒸留、熟成することで作られる。                             (Wikipedia”ラム酒”より引用)

時同じくして「まじむ」が務める会社で”社内ベンチャーコンクール 募集の告知”が出る。沖縄ならではの郷土色豊かな新規事業を全社員から募り、最優秀のアイディアには実現に向けて会社からの全面バックアップが与えられる。そう全社員に応募資格があり、もちろん「まじむ」にもこの資格があるのだ。

「おばあ」から教えてもらった”ラム”。原料はさとうきびだ。沖縄はこんなにもたくさんのさとうきびが取れるのにこれを生かした産業は製糖業だけ。お酒といったら泡盛かオリオンビール。そうだ!沖縄県産さとうきびを使った沖縄の”ラム”を作ろう!「まじむ」は初めてできた自分の夢に向かって動き出す。

読んで思うところ

原田マハさんが描かれる女性はみんな芯があり魅力的です。今回も主人公の「まじむ」、「おばあ」、「お母さん」、最初はちょっと意地悪だった先輩正社員など個性的な女性がたくさん出てきます。いわゆるサクセスストーリーなのですが、この「まじむ」は特筆して頭がいいわけでも何か一芸に秀でているわけでもありません。しかし彼女の人柄と一生懸命さに世代性別問わずとにかくいらんな種類の人が彼女に協力し、到底現実的ではなかった史上初の沖縄産ラム酒の製造販売が具体化していきます。

仕事というのも単に一人の能力ではなく、いかに自分の熱意に同調してくれるひとを集めれるかあるいは作れるかのほうが大事で、他人を巻き込める強さをいつも原田マハさんのキャラクターから感じ、励まされます。

「おばあ」みたいな人が近くにいたら心強いんだろうな(笑)

そしてこれを読んだら間違いなくラム酒飲んでみたくなりますよ!とりあえずは私は今楽天で注文を終えたところです(笑)

早く来ないかな~

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すっくん
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